MISC

2014年

礼文島久種湖堆積物中の極細粒元素状炭素量の過去3千年間の時代変化

日本地球化学会年会要旨集
  • 入野 智久
  • ,
  • 中井 淑恵
  • ,
  • 山本 正伸
  • ,
  • 宮崎 雄三
  • ,
  • 河村 公隆
  • ,
  • 山田 和芳
  • ,
  • 米延 仁志

61
0
開始ページ
287
終了ページ
287
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14862/geochemproc.61.0_287
出版者・発行元
一般社団法人日本地球化学会

遠距離輸送されるバイオマス燃焼起源物質の定量を目指して,堆積物中の極細粒元素状炭素(EC)量評価のために,Thermal optical transmittance法の応用を検討した.スクロース,フミン酸,フルボ酸,フラーレンのEC・有機炭素(OC)分析を行った結果,O2雰囲気,550℃-700℃に耐えるOCも存在することが分かったので,700℃-850℃で検出されるフラクションのみをECとして定義した.この方法で,礼文島・久種湖の湖底堆積物コアから選んだ試料を,2μmを境に粗粒および細粒に分画し,それぞれの粒度画分についてEC・OC分析を行った.その結果,粗粒・細粒画分中のEC・OC変動が異なる事が分かり、粗粒ECはローカルな,細粒ECはローカル,遠方両方のバイオマス燃焼起源である可能性が示唆された.ECの細粒/粗粒比変動は大陸規模でのバイオマス燃焼変動を反映する可能性がある.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14862/geochemproc.61.0_287
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005482272
ID情報
  • DOI : 10.14862/geochemproc.61.0_287
  • CiNii Articles ID : 130005482272
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000347188346

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