2015年3月25日
門脈ガス,血栓症を認めたS状結腸憩室炎の1例
長崎医学会雑誌
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 90
- 号
- 1
- 開始ページ
- 18
- 終了ページ
- 22
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 長崎医学会
症例は57歳、男性。腹痛あり当院受診。腹部CTにてS状結腸に憩室炎を認め、下腸間膜静脈、肝外門脈内にガス像を認めた。S状結腸憩室炎に伴う門脈ガス血症の診断となった。明らかな腸管壊死の所見なく播種性血管内凝固、多臓器不全の状態でもあり保存的加療を先行した。その後も門脈ガスは残存し門脈血栓が出現した。15病日の注腸検査にて造影剤の腸管外流出を認めたこともあり第20病日ハルトマン手術施行。S状結腸には憩室があり腸間膜に穿通を認めた。術後経過良好で65病日退院となった。約6ヵ月後人工肛門閉鎖を行った。今回門脈ガス、血栓を認めたS状結腸憩室炎の1例を経験したので報告する。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0369-3228
- 医中誌Web ID : 2016004382
- J-Global ID : 201502201215196610
- CiNii Articles ID : 110009916122
- CiNii Books ID : AN00275753