MISC

2011年12月

顎矯正手術における超音波診断法と単純CT画像を用いた顎動脈の走行位置評価

日本顎変形症学会雑誌
  • 児玉 泰光
  • ,
  • 林 孝文
  • ,
  • 嵐山 貴徳
  • ,
  • 田中 礼
  • ,
  • 福田 純一
  • ,
  • 高木 律男

21
4
開始ページ
232
終了ページ
237
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5927/jjjd.21.232
出版者・発行元
(NPO)日本顎変形症学会

顎矯正手術における超音波診断法(US)と単純CT画像を用いた顎動脈の走行位置評価の有用性について検討した。顎変形症患者15例30側を対象とした。頬骨弓と下顎切痕により形成される側頭下窩の音響窓からのUSによる顎動脈の描出のされ方は、明瞭24側、不明瞭6側であった。顎動脈の描出のされ方が明瞭であった24側において、閉口時と開口時とで音響窓皮膚面から顎動脈までの距離に大きな違いはなく、開口時に下顎切痕から顎動脈までの距離を観察することは困難であった。USの画像情報をもとに単純CT画像上で顎動脈の走行位置を検討し、全症例で顎動脈の走行位置が推測可能であった。顎動脈と外側翼突筋との位置関係については、Lateral typeが26側、Medial typeが4側であった。US走査時間はいずれの症例も15分を超えることはなく、患者に精神的および肉体的負担が生じなかった。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5927/jjjd.21.232
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130001922237
URL
https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00386037225?from=CiNii
ID情報
  • DOI : 10.5927/jjjd.21.232
  • ISSN : 0916-7048
  • 医中誌Web ID : 2012254994
  • CiNii Articles ID : 130001922237

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