論文

査読有り
2012年

電解酸化法を用いた硝酸溶液からのルテニウムの除去の最適化

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 佐藤 宗一
  • ,
  • 遠藤 昇
  • ,
  • 福田 一仁
  • ,
  • 森田 泰治

49
2
開始ページ
182
終了ページ
188
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.1080/00223131.2011.649084

白金属元素の中でもルテニウムは主な核分裂生成物である。RuO$_{4}$は室温においても、高い蒸気圧を持っているため、溶液から揮発させることが可能である。電解酸化法により高放射性廃液中のニトロシルルテニウムを酸化しRuO$_{4}$とすることにより、気相中に排出することを試みた。この方法の利点は、酸化剤を追加する必要なく、また、電解酸化の前にRuの原子価を調整する必要もない。しかし本法は電解に長時間かかることが欠点となっていた。そこで、電解酸化における基礎的な条件(a)電解液の温度(b)電解を促進する物質の存在(c)電解槽を還流するのかそのまま蒸発(蒸留)するのか(d)対極での隔膜の使用の影響について明らかにするための試験を実施した。これらの試験の結果から、より早い電解を行うために、(1)95$^{\circ}$Cの高温での電解の実施,(2)3000ppmの濃度のCeを共存させる。(3)対極には隔膜を使用する。ことが条件となった。しかし還流するのか蒸留するのかについては、電解酸化については直接的な影響はなかった。この条件により電解酸加速度は、25度の温度で、Ceと隔膜を使用しない条件と較べて、約3倍電解速度が向上した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2011.649084
Web of Science
https://gateway.webofknowledge.com/gateway/Gateway.cgi?GWVersion=2&SrcAuth=JSTA_CEL&SrcApp=J_Gate_JST&DestLinkType=FullRecord&KeyUT=WOS:000301888300015&DestApp=WOS_CPL
Scopus
https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84859256030&origin=inward
Scopus Citedby
https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=84859256030&origin=inward
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5029915
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2011.649084
  • ISSN : 0022-3131
  • eISSN : 1881-1248
  • SCOPUS ID : 84859256030
  • Web of Science ID : WOS:000301888300015

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