2019年
河床粒径分布を用いたダム下流におけるカワシオグサ定着リスクの簡易評価手法
土木学会論文集B1(水工学)
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- 巻
- 75
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_505
- 終了ページ
- I_510
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2208/jscejhe.75.2_I_505
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
<p> 大型糸状藻類カワシオグサは,ダム等の影響によって粗粒化・安定化した河床に繁茂しやすく,アユ等藻類食者の餌資源として適さないことなどから,河川環境劣化の一つの表れであるとみなされている.しかし,カワシオグサの定着・生育環境,特に河床材料との関係性に関して十分に明らかではなく,定着リスクの評価手法の構築に至っていない.本研究では,ダム下流等における広域的な河川環境の健全性を評価する手法の確立を念頭に,矢作川中流域の越戸ダム上下流における現地調査データから,河床粒径分布と流況による土砂の移動特性を考慮したカワシオグサの定着予測モデルを構築し適合性を検討した.その結果,本ケースでは,ダムの上下流環境の違いや洪水履歴がカワシオグサの定着可能性に影響をもたらすものの,河床材料の中間径のみを用いた簡易評価モデルでも有用な判別性能を有することが示された.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejhe.75.2_I_505
- ISSN : 1880-8751
- CiNii Articles ID : 130007940167
- CiNii Books ID : AN10426673