共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

メッセージの到達性を保証しない通信環境におけるセッション型付きプログラミング

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
17K12662
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

昨年に採録された FLOPS 2020 と ECOOP 2020 での口頭発表を行なった.ECOOPでの内容は,多者間通信の静的型付けの枠組みであるマルチパーティセッション型をOCaml言語で利用可能にするための技法に関するものである.さらに,ECOOP 2020 の内容を拡張して論文誌に投稿すべく執筆を進めた.具体的には,実装面における非効率さの排除と,安全性に関する修正を行なった.
さらに,「メッセージの到達性を保証しない通信環境」における取扱のため,マルチパーティセッション型そのものの表現能力の拡張に関する研究を進めた.これは,二者間の通信に関するバイナリーセッション型においてVasconcelosらがESOP 2020で発表したMixed Choiceを,多者間に拡張するための枠組みである.この枠組みは上記のOCaml実装からの着想を得ている.デッドロックフリー性といった安全性に関する証明が未完である.進行中の仕事を情報処理学会プログラミング研究会で発表した.

ID情報
  • 課題番号 : 17K12662

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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