2008年
アイソトポマー比を用いた都市河川におけるN2Oの動態解析
日本地球化学会年会要旨集
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- 巻
- 55
- 号
- 0
- 開始ページ
- 227
- 終了ページ
- 227
- 出版者・発行元
- 日本地球化学会
河川はN<SUB>2</SUB>O(一酸化二窒素)の発生源とされているが、河川水中のN<SUB>2</SUB>Oの時空間分布についての研究や、N<SUB>2</SUB>Oの起源物質や生成過程、消滅過程の推定に有効なアイソトャ}ー組成の研究は少ない。本研究では都市河川がN<SUB>2</SUB>O収支に及ぼす影響の評価を目的として、多摩川の河口から上流75kmまでの9測点において約1年間、溶存N<SUB>2</SUB>O濃度・アイソトャ}ー比の分布を調べた。観測期間中、ほぼすべての測点でN<SUB>2</SUB>Oは過飽和で溶存し、下水処理水の流入地点付近で特に濃度が高かった。高濃度の測点ではアイソトャ}ー比も特異的な値を示し、下水処理場の放流水中の値と近いことから、N<SUB>2</SUB>Oが下水処理場から直接流入していると考えられた。観測値とインキュベーション実験から推定したN2O生成速度を用いて、物質収支式により測点間の河川水から大気へ放出されるN<SUB>2</SUB>Oのフラックスおよびアイソトャ}ー比を見積もった。
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- ID情報
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- J-Global ID : 200902205472951338
- CiNii Articles ID : 130005053480
- identifiers.cinii_nr_id : 9000283904479