共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

地下圏微生物による窒素循環:付加体の地下水流動と微生物脱窒のリンケージ解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
16H02968
体系的課題番号
JP16H02968
配分額
(総額)
18,200,000円
(直接経費)
14,000,000円
(間接経費)
4,200,000円

付加体は、海洋プレートが沈み込む際に海底堆積物が陸側プレートの縁辺部に付加してできた厚い堆積層である。これまで、付加体の深部帯水層から嫌気性の地下水と付随ガスが採取され、付随ガスに含まれるメタンの生成機構について解明されてきたが、窒素ガスの生成機構については知見がなかった。本研究課題では、付加体の地下水に有機基質および硝酸を添加した嫌気培養実験を試みた。その結果、微生物による高い窒素ガス生産(脱窒)ポテンシャルが示された。また、地下水に含まれる微生物群集の遺伝子を解析した結果、脱窒細菌の存在が示された。そして、メタン生成菌と脱窒細菌が有機基質の利用において競合している可能性が示された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16H02968/16H02968seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H02968
ID情報
  • 課題番号 : 16H02968
  • 体系的課題番号 : JP16H02968