2013年4月 - 2015年3月
森林土壌における亜硝酸と一酸化窒素を介した窒素保持・放出プロセスの詳細解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究では窒素安定同位体(15N)を用いて森林表層土壌中の亜硝酸の変換速度を求め、消費の経路を追跡した。結果として、土壌理化学性が様々に異なる土壌において普遍的に亜硝酸は活発に生成・消費され、その速度や消費経路は土壌の条件によって異なった。従来は考慮されてこなかった溶存有機態窒素への変換や一酸化窒素としての放出が重要であることが示唆され、これらの知見は、植物や微生物に利用可能な窒素が土壌中でどのように維持あるいは放出されるかを明らかにする上で重要である。
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- 課題番号 : 25550009
- 体系的課題番号 : JP25550009