論文

2017年

他者受容性が自動運転システムの音声案内への反応に与える影響

日本認知心理学会発表論文集
  • 久保 克弘
  • ,
  • 村田 義人
  • ,
  • 山本 景子
  • ,
  • 西崎 友規子

2017
開始ページ
31
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14875/cogpsy.2017.0_31
出版者・発行元
日本認知心理学会

全自動運転走行システムの現実的な到達点として,システムが指示した場合にのみドライバが手動に切り替えて運転するという準自動走行システムが想定できる.ドライバがシステムからの切替案内にスムーズに応じるか否かは,他者受容性や機械への信頼感等,複数の特性によって異なることが考えられる.<br /><br />そこで,普通免許を所持する大学生40人を対象にドライビングシミュレータを用いた実験を行った.自動運転開始と同時に,参加者は運転とは異なる課題(計算課題)に集中することが求められた.一定時間経過後に,音声によって切替案内が提示され,その反応時間と切替後の運転安全性の変化を分析した.<br /><br />その結果,他者受容性が高いドライバは受容性が低いドライバに比べて,切替後の運転安全性が有意に低くなった.切替案内に従順に従うことによって,ドライバ自身で安全走行を確認しにくくなった可能性が考えられる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14875/cogpsy.2017.0_31
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006172206
ID情報
  • DOI : 10.14875/cogpsy.2017.0_31
  • CiNii Articles ID : 130006172206

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