共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

デザイナに寄り添って「きもち」を「かたち」にする深層学習型デザイン支援システム

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K00728
体系的課題番号
JP17K00728
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

H29年度構築の装置を用いてデザイン事例を収集し,深層学習用計算機を用いてデザイン事例の機械分類を行った.造形デザイン感性の数学モデルを本分類に従って計算機上に実装し,デザイナ感性を理解するCADシステムの試作を行った.実装した造形デザイン感性の微分幾何学モデルがどの程度普遍性を持つか調べるため,次の項目の実験を行った.(a)提案数学モデルを実装したCADシステムの工業デザイナによる主観評価,(b)提案数学モデルによる自動生成した意匠局面の一般ユーザによる印象の統計調査.
また既存の工業製品,彫刻,建築などのうち美術的評価の高いものを選び,三次元計測装置を用いてそれらの形状を取得し,それらの印象と提案モデルの一致度をはかり,将来のデジタルアーカイブ応用の基礎データとした.
具体的には,「デザイナに寄り添ってきもちをかたちにする深層学習型デザイン支援システム」として,本研究提案者が従来作成していたデザイン印象に基づく曲線・曲面を生成可能な3次元CADシステムを元に,上述の深層学習機能を付加し,すでに得られているデザイン幾何学モデルにデザイナ固有のパラメタをもたせることで,デザイナに寄り添うデザイン支援システムを構築した.また,本研究提案者らはすでに国内外の建築,工業デザインの3次元モデルを多数収集しているところであるが,これらの形状からその印象を決定づける特徴的な部分を抜き出し,印象語との対応付を行い,データベース化し,形状間の印象的距離を求める試行を実施した.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K00728
ID情報
  • 課題番号 : 17K00728
  • 体系的課題番号 : JP17K00728