共同研究・競争的資金等の研究課題

2014年4月 - 2018年3月

多能性幹細胞の分化異常機構を標的とする結節性硬化症の治療薬開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
26460398
体系的課題番号
JP26460398
配分額
(総額)
4,940,000円
(直接経費)
3,800,000円
(間接経費)
1,140,000円

遺伝性難病である結節性硬化症(TSC)の新規治療標的分子の特定を目指し、細胞分化異常に着目して研究を進めた。まず、TSCの病態発生の動物モデルであるEkerラット(TSC原因遺伝子であるTsc2に変異を持つ)より、ES細胞を樹立することに成功した。さらに、Tsc2が完全に欠失している(ホモ変異)ES細胞も、通常のES細胞と同様に多様な細胞種に分化する能力を保持すること、しかし一部に野生型等では観察されない組織の様相を示すことを明らかにした。Tsc2遺伝子欠損による遺伝子発現異常と、その基盤となる後生的な発現制御機構(エピゲノム)の異常について、今後の治療標的の同定に有用な基礎データを得た。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-26460398
ID情報
  • 課題番号 : 26460398
  • 体系的課題番号 : JP26460398