2015年4月 - 2018年3月
口腔脳腸・味情報‐内分泌連関の形成原理と分子基盤の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究は、口腔・脳・腸で協調して働く味情報・内分泌連関系の分子基盤と食調節機能について検索した。その結果、マウス味細胞・腸内分泌細胞はノンカロリー物も受容する甘味受容体T1R2/T1R3と糖特異的輸送体経路を共にもち、脳の食欲抑制ホルモン・レプチンは糖輸送体経路上の代謝センサーKATPチャネルに働き、細胞興奮性を低下させ甘味応答や糖吸収能を抑制することがわかった。また、腸管ホルモンのCCKは、味細胞では苦味の神経情報伝達に寄与することが判明した。高脂肪食摂取によるレプチン濃度の上昇は、代謝センサーを介するエネルギー調節能を低下させ、肥満の危険性を増加させることが示唆された。
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- 課題番号 : 15H02571
- 体系的課題番号 : JP15H02571
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AAAS Science Magazine 2020年10月