論文

査読有り
2018年3月

糖尿病性末梢神経障害合併2型糖尿病患者の身体活動量の特徴と運動を行わない理由の調査

プラクティス
  • 鈴木 啓介
  • ,
  • 廣岡 卓
  • ,
  • 新津 雅也
  • ,
  • 小中澤 聡
  • ,
  • 内田 敏男
  • ,
  • 加茂 智彦
  • ,
  • 大武 聖

35
2
開始ページ
214
終了ページ
220
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医歯薬出版(株)

糖尿病性末梢神経障害(Diabetic peripheral neuropathy:DPN)合併2型糖尿病患者はDPN非合併2型糖尿病患者と比較して運動の継続率が悪く、身体活動量が低い。しかし、その理由については不明確であることから有効な介入につながっていない。そこで本研究はDPN合併2型糖尿病患者の運動を行わない理由を明らかにすることを目的に調査を行った。教育入院後運動処方が出された2型糖尿病患者116人(DPN合併群71人、DPN非合併群45人)を対象に、国際標準化身体活動質問表(International Physical Activity Questionnaire:IPAQ)と13項目からなる運動を行わない理由のアンケートを実施した。その結果、DPN合併群では身体活動量と中強度の運動時間、1日の合計活動時間が有意に短いことが明らかとなった。また、DPN合併群の運動を行わない理由として最も多かった項目は「疲れている」であり、DPN非合併群と比較して有意に多く回答した項目は「疲れている」「運動は疲れるから」であった。本研究の成果としてDPN合併2型糖尿病患者の活動制限因子には疲労が関与している可能性が明らかとなった。(著者抄録)

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  • ISSN : 0289-4947
  • 医中誌Web ID : 2018159195

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