共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

要介護者のための歩行支援ロボットを用いた歩行及びQOL改善プログラムの効果検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K01578
体系的課題番号
JP17K01578
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本研究の目的は要介護高齢者に対し、Honda歩行アシスト(歩行アシスト)や無動力歩行支援機器ACSIVE(ACSIVE)等の歩行支援ロボットを用いたリハビリテーションプログラムを実施し、その効果を検証する事である。
平成30年度に行った主な内容は以下の通りである。研究協力施設である介護老人保健施設佐倉ホワイエのデイケアに通う要介護高齢者20名を対象に行ったACSIVEの即時効果について、平成30年7月に福岡で開催された第55回日本リハビリテーション医学会学術集会で報告した。その中の1名に対しACSIVEを用いた自主トレプログラムを週2回×2か月間実施した結果、1歩行周期の所要時間(1.77s→1.53s)や麻痺側歩幅(56.8→68.5cm)に改善が見られた。現在2例目の介入を行っている。
歩行アシストについては平成30年4月より国際医療福祉大学熱海病院に協力を依頼し研究を行っている。6月に熱海病院の倫理委員会の承認を得た後、7月より回復期病棟の入院患者を中心に被検者のリクルートを行い、現在までに約10名のデータを収集した。協力を得た患者に対し歩行アシストを用いたリハビリテーションを約5日間実施し、歩行速度や歩容の変化等を比較した。その結果、歩行時間や歩数、歩幅、ケイデンス等において若干の改善が認められた。また、介入後に歩行中に体幹の伸展が保持できている患者が多いことが動画による評価から分かった。これらの成果を平成31年2月に千葉県で開催された回復期リハビリテーション病棟学会ならび6月に神戸で行われる第56回日本リハビリテーション医学会学術集会で報告予定である。
また、昨年1年間を通じて国際医療福祉大学理学療法学科の2年生80名に対し、歩行アシストのデモンストレーション等を含む演習授業を行い、ロボットやAIを活用したリハビリテーションについて関する学生の意識調査を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K01578
ID情報
  • 課題番号 : 17K01578
  • 体系的課題番号 : JP17K01578