基本情報

所属
山形大学 学術研究院 准教授
学位
博士(文学)(2015年3月 東北大学)

研究者番号
30770127
J-GLOBAL ID
201501076696620468
researchmap会員ID
7000010885

外部リンク

 歴史学(日本近現代史)・地域アーカイブズ学・サーカス学が専門です。

  歴史学(日本近現代史)

  1. 国家史 明治新政府の発足から大日本帝国憲法の制定に至る過程は、ややもすると朝令暮改などといった言葉で説明されがちですが、そのような度重なる制度改編の様相を串刺しにし、一連の近代国家建設過程として理解しようとするのであれば、国家建設に極めて重要な役割を果たした人物(えてして薩摩藩・長州藩など雄藩出身の政治家が該当します)の考え方から説明するのが最も近道といえます。ゆえに、井上馨・大久保利通・大隈重信・伊藤博文・渋沢栄一など、国家建設に関与した人物の思想の分析を通じて、現代日本の直接的起源である近代国家の建設過程を明らかにすべく研究しています。
    井上馨と明治国家建設 「大大蔵省」の成立と展開
    小幡圭祐   2018-02
    廃藩置県後、井上馨は大蔵省に民部省を併合。彼の思想や「大大蔵省」の制度・政策の考察から、草創期近代国家の建設過程を解明する。
     
  2. 制度史 日本は「生まれながらの行政国家」とも指摘されているように、成立当初から行政の権能の強い国家として誕生しました。それゆえ、先に紹介した井上は大蔵省、大久保は内務  省、大隈は「事務局」、伊藤・渋沢は内閣といったように、行政組織を基盤として国家建設にかかる活動を行います。よって、太政官・大蔵省・内務省・開拓使・府県など、主要な行政官庁の組織の運営、とくに組織における意思決定(稟議制)の制度形成・実態分析により、近代国家の制度的特質を解明すべく研究しています。
    明治維新史学会   2020-10
    幕藩制国家から明治国家へと、組織や制度の大転換がなされる中、その推進主体となった「人」に注目しながら「政」と「官」の形成と展開を考察。
      
  3. 政策史 近代日本の産業と言えば、製糸業や製鉄業など工業に目が行きがちですが、多くの国民が従事していたのは、江戸時代以来の基幹産業である農業でした。明治政府は農業を振興することで「富国」を実現し、欧米と対等な国家となることを計画します。東北開発・農事試験場・果樹栽培など、明治初年の農業勧奨政策=勧農政策の実態分析を通じて、農政のあり方や国家と国民の関係について研究しています。
    東北大学日本史研究室  2023-03
    米穀供給地として食を支え、近代以降は学都・軍都として人材も輩出、戦後は重工業化が企図された。度重なる災害も念頭に、中央と東北の構造を立体的に描き出す。
     
  4. 大学史 『東北大学百年史』の編纂や山形大学附属博物館の学芸研究員としての経験を糧として、帝国大学・新制大学の歴史の研究にも取り組んでいます。特に、東北帝国大学の総長であった熊谷岱蔵や、山形大学の設立に関わった高橋里美など、帝国大学・新制大学や、そこに所属した研究者の分析を通じて、戦時と戦後における大学の研究・教育の特質、戦後における教養教育の在り方などについて研究しています。山形大学で大学史を活用した授業実践も行っています。
    帝国大学における研究者の知的基盤 東北帝国大学を中心として
    吉葉恭行 加藤諭 本村昌文   2020-03
    戦前・戦時期の研究者はどのような研究を行ったのか? その思想的背景は何だったのか? 〈知的基盤〉という視座から描き出す。
     
  5. 地域史 宮城県岩沼市の自治体史『岩沼市史』の編纂や、東北史学会・山形史学研究会などでの活動を基礎に、地域史の研究も行っています。特に、山形県初代県令の三島通庸の思想と行動や、山形県の特産であるサクランボの生産の歩みを通じて、国家と地域の関係や山形県の地域的特質について研究しています。2021年からは科学研究費助成事業(若手研究)の研究課題「三島通庸の思想と行動に関する総合的研究」を立ち上げ、本格的な研究に着手しました。
  6. 移民史 国外出身または異文化をルーツに持つ日本居住者の増加構造を分析し、移民社会としての日本が直面する諸課題を解明するために、2021年にYU-COE(M)(山形大学先進研究拠点)「移民社会における多文化共生論」を立ち上げました(2022年から「移民社会における多文化共生研究拠点」)。拠点リーダーとして拠点の運営を統括するとともに、「日本人」の成立や移民の在り方について、歴史学の立場から研究を進める予定です。

  地域アーカイブズ学

東北大学学術資源研究公開センター史料館での法人文書の評価選別・移管・公開や、宮城県岩沼市における「震災資料」保全などの経験を基礎に、地域の「記憶」をアーカイブするプロジェクトを2022年に立ち上げました。2024年からは新たな学問領域として「地域アーカイブズ学」を構築するための共同研究に着手しました。また、山形文化遺産防災ネットワーク(山形ネット)の世話人として、山形県の資料レスキューにも携わっています。

サーカス学

山形県山形市の柏山寺に墓が建つ「世界一週有田洋行会」のオットセイ・ブロニーの研究を皮切りに、日本のサーカスにおけるオットセイや「世界一週有田洋行会」、山形におけるサーカスの歴史について研究しています。2023年10月には「大王」こと山形市出身の劇作家・後藤ひろひと氏のもとにブロニーに関する研究を行う”王立ブロニー学会”を立ち上げました。


主要な研究分野

  2

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  14

書籍等出版物

  14
  • 加藤 諭, 手嶋 泰伸, 小幡 圭祐 (担当:共著, 範囲:第一章 総合大学制の成立・第五章 新制東北大学の成立と総長高橋里美)
    東北大学出版会 2026年1月23日 (ISBN: 9784861634093)  査読有り
  • 小幡 圭祐
    吉川弘文館 2025年10月 (ISBN: 9784642738712)
  • 内務省研究会, 清水 唯一朗, 小幡 圭祐, 若月 剛史, 手塚 雄太, 米山 忠寛, 中西 啓太, 小川原 正道, 中澤 俊輔, 市川 智生, 柏原 宏紀, 松沢 裕作, 原口 大輔, 大江 洋代, 吉田 律人, 稲吉 晃, 谷川 みらい, 松谷 昇蔵, 手塚 雄太, 下重 直樹, 白木澤 涼子, 木下 順, 藤井 なつみ, 渡部 亮, 西田 彰一, 李 炯植, 塩出 浩之 (担当:分担執筆, 範囲:通史編 第一章 「省庁の中の省庁」の誕生――明治前期)
    講談社 2025年4月24日 (ISBN: 9784065394304)
  • 小幡 圭祐 (担当:分担執筆, 範囲:コラム12「地域から記録と記憶をみんなで見出す」)
    一般財団法人歴史民俗博物館振興会 2024年10月8日 (ISBN: 9784861951800)
  • 東北大学日本史研究室, 安達 宏昭, 籠橋 俊光, 兼平 賢治, 清水 翔太郎, 天野 真志, 栗原 伸一郎, 小幡 圭祐, 中野 良, 伊藤 大介, 加藤 諭, 井上 拓巳, 澁谷 悠子, 高橋 陽一, 徳竹 剛, 手嶋 泰伸, 佐藤 大介, 門馬 健 (担当:分担執筆, 範囲:第5講 明治政府と東北開発)
    筑摩書房 2023年3月10日 (ISBN: 9784480075222)
  • 徳竹 剛, 高島 笙, 佐藤 信夫, 小幡 圭祐, 加藤 諭, 河西 晃祐, 大迫 章史, 佐藤 和賀子, 安達 宏昭, 昆野 伸幸 (担当:分担執筆, 範囲:第一章第三節一~四・第二章第三節一~五・第三章第三節一~四・第四章第三節一~四)
    岩沼市 2022年3月31日
  • 小幡 圭祐, 佐藤 琴 (担当:共編者(共編著者), 範囲:執筆・編集)
    ふすま同窓会・山形大学附属博物館 2021年10月31日
  • 明治維新史学会, 小幡 圭祐, 柏原 宏紀, 友田 昌宏, 三村 昌司, 樋口 雄彦, 大島 明子, 中川 壽之, 勝田 政治 (担当:分担執筆, 範囲:一 大隈重信の政治的・行政的基盤と「事務局」)
    有志舎 2020年10月25日 (ISBN: 9784908672446)  査読有り
  • 安達 宏昭, 大迫 章史, 小幡 圭祐, 加藤 諭, 河西 晃祐, 昆野 伸幸, 佐藤 信夫, 佐藤 和賀子, 高島 笙, 徳竹 剛 (担当:共著, 範囲:第二章「産業・交通」のうち第一節「農業」・第二節「水産業」・第三節「畜産業」、統計資料「米作」)
    岩沼市 2020年3月31日
  • 吉葉 恭行(編著), 加藤 諭(編著), 本村 昌文(編著), 石澤 理如, 小幡 圭祐, 田中 智子, 谷本 宗生, 米澤 晋彦 (担当:共著, 範囲:第6章 熊谷岱蔵の知的基盤と戦時期東北帝国大学)
    こぶし書房 2020年3月31日 (ISBN: 4875593554)
  • 小幡 圭祐
    吉川弘文館 2018年1月24日 (ISBN: 464203871X)
  • 安達 宏昭, 徳竹 剛, 佐藤 信夫, 中野 良, 河西 晃祐, 小幡 圭祐, 加藤 諭, 佐藤 和賀子, 昆野 伸幸 (担当:共著, 範囲:第2章第1節 農業・第2節 水産業・第3節 畜産業・第4節 玉浦白菜・統計資料)
    岩沼市 2017年3月31日
  • 岩沼市史編纂委員会(編) (担当:分担執筆, 範囲:宿継馬車と人力車,明治三八年の凶作と耕地整理のはじまり,岩沼・千貫の養豚事業,青年団の結成,岩沼の自動車とバス,馬市から牛市へ)
    岩沼市 2012年3月31日

論文

  41

MISC

  48

講演・口頭発表等

  111

担当経験のある科目(授業)

  33

主要な所属学協会

  15

学術貢献活動

  9

社会貢献活動

  31

メディア報道

  48