2006年6月15日
位相応答曲線の統計的推定
情報処理学会研究報告
- ,
- 巻
- 2006
- 号
- 64(BIO-5)
- 開始ページ
- 29
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人情報処理学会
位相応答曲線(PRC)は振動系のインパルス応答を表し,小さい外乱によって生じる非平衡ダイナミクスの本質を捕らえている。単一神経細胞のダイナミクスとそれらから構成されるネットワークダイナミクスとの隔たりを埋めるためには、位相応答曲線の測定が重要であるが、位相応答曲線の推定方法は未だ確立されていない。本稿では、摂動応答実験によって測定されたノイズを帯びたデータから位相応答曲線をベイズ統計の枠組みで推定する手法を提案する。まず摂動応答実験における観測過程を記述する確率過程を解析した。その結果、位相応答曲線の劣化過程の確率分布を導くことができた。続いて、位相応答曲線の事前分布を導入することによって事前確率最大化(MAP)推定アルゴリズムを用いて位相応答曲線を推定した。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0919-6072
- J-Global ID : 200902260971845124
- CiNii Articles ID : 110004823180
- CiNii Books ID : AA12055912
- identifiers.cinii_nr_id : 9000003380978