2015年4月 - 2018年3月
CDKL5遺伝子変異によるてんかん性脳症のシナプス分子病態機序と治療法の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
CDKL5遺伝子変異は、小児の難治性てんかん性脳症を引き起こすが、その病態機序は全く不明であった。本研究で私は、Cdkl5ノックアウト(KO)マウスの海馬において、興奮性伝達物質受容体の一型 (GluN2B型NMDA受容体)がシナプス後部に過剰集積する事で、ニューロンの電気的興奮性が亢進し、痙攣感受性が異常亢進する事を明らかにした。更にGluN2Bに対する選択的阻害薬がCdkl5 KOマウスのニューロンの興奮性と痙攣感受性の亢進を効果的に抑制する事を示した。
本研究の成果は、CDKL5変異による小児難治性てんかんの分子病態機序の解明と効果的治療法の開発への重要な基盤となる。
本研究の成果は、CDKL5変異による小児難治性てんかんの分子病態機序の解明と効果的治療法の開発への重要な基盤となる。
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- 課題番号 : 15K09614
- 体系的課題番号 : JP15K09614