論文

2019年12月

PMX-DHP施行前後における血清乳酸値とSOFAスコアの検討

エンドトキシン血症救命治療研究会誌
  • 櫻庭 駿介
  • 村井 勇太
  • 小泉 明博
  • 山本 陸
  • 加藤 永記
  • 上田 脩平
  • 徳田 智史
  • 氷室 貴規
  • 朝倉 孝延
  • 伊藤 智彰
  • 櫛田 知志
  • 折田 創
  • 櫻田 睦
  • 田中 顕一郎
  • 前川 博
  • 佐藤 浩一
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23
1
開始ページ
124
終了ページ
129
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)自然科学社

大腸穿孔の緊急手術後に敗血症性ショックをきたした31例を対象とし、治療前の血清乳酸値別に3群(lactate<2.0の群15例、2.0≦lactate<5.0の群13例、5.0≦lactateの群3例)に分け、28日死亡率を群間比較した。結果、各群の死亡率はそれぞれ0%、8%、67%であり、乳酸値が高いほど死亡率も有意に高かった。敗血症性ショックに対してPMX-DHPを施行した17例を対象とし、28日死亡群(3例)と28日生存群(14例)に分け、血清乳酸値の推移を比較検討した。結果、死亡群では全例がPMX-DHP施行前に比べて1カラム目終了時に上昇していたのに対し、生存群では全例がPMX-DHP施行後に改善していた。PMX-DHPを施行した17例全体のSOFAスコア推移をみると、PMX-DHP施行後に改善したものが8例、不変が3例、増悪したものが3例で、死亡群は全例が増悪していたが、PMX-DHP施行後に改善した群と増悪した群との間で死亡率に有意差は認められなかった。

ID情報
  • ISSN : 1348-821X
  • 医中誌Web ID : 2020225292

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