2018年4月 - 2022年3月
持続可能性課題の協働解決に向けた越境的実践に基づくガバナンス―アジア比較事例研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究では、アジアの持続可能性課題の協働解決が求められている現場において行われる行政部門、専門分野、政府と非政府アクター、研究者と様々なステークホルダーの垣根や境界をまたぐような実践を「越境的実践」(cross-boundary practice)としてとらえ、越境的実践による協働解決を図るためにどのようなガバナンスがありうるのかについてサステイナビリティ研究の新たな枠組みとして提案することを目指している。初年度は国内にて4回の研究会、2回の国際ワークショップ(うち1回は他研究プロジェクトと合同)を開催するともに、メンバー各自によるフィールド調査や学会報告を通して、事例研究の対象地域・事象と事例分析に向けた共通の分析枠組みの検討を行った。
各メンバーの対象事例としては、日本における防災・災害対応と都市・農村連携、中国における水汚染被害対応、少数民族地域における文化資源を活かした持続可能な発展及びNGOによる対外開発・環境協力、インドネシアにおける農民組織による灌漑管理などが挙がってきた。また外部講師の協力により、中国・四川における防災・災害対応や日本を中心とした世代を超えた持続可能性課題の解決に向けた計画手法(フューチャー・デザイン)の実験といった事例についても一定の知見が得られた。
事例分析のための共通のフレームワークの検討としては、協働解決に向けた越境的実践の要因、方法、主体といった当初計画で想定していた事項のほか、課題解決にあたって何を越境しなければならないのか(境界)、なぜ越境しなければならないのか(目的)、さらには越境的実践によって実際に課題解決が進むのか(効果)といった点からも検討が必要であることや研究者自らが越境的実践の主体となる場合についてアクション・リサーチやトランスディシプリナリー(超学際的)研究の知見を踏まえた検討が必要であることが明らかになってきた。
各メンバーの対象事例としては、日本における防災・災害対応と都市・農村連携、中国における水汚染被害対応、少数民族地域における文化資源を活かした持続可能な発展及びNGOによる対外開発・環境協力、インドネシアにおける農民組織による灌漑管理などが挙がってきた。また外部講師の協力により、中国・四川における防災・災害対応や日本を中心とした世代を超えた持続可能性課題の解決に向けた計画手法(フューチャー・デザイン)の実験といった事例についても一定の知見が得られた。
事例分析のための共通のフレームワークの検討としては、協働解決に向けた越境的実践の要因、方法、主体といった当初計画で想定していた事項のほか、課題解決にあたって何を越境しなければならないのか(境界)、なぜ越境しなければならないのか(目的)、さらには越境的実践によって実際に課題解決が進むのか(効果)といった点からも検討が必要であることや研究者自らが越境的実践の主体となる場合についてアクション・リサーチやトランスディシプリナリー(超学際的)研究の知見を踏まえた検討が必要であることが明らかになってきた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H03455
- 体系的課題番号 : JP18H03455
この研究課題の成果一覧
絞り込み
受賞
3講演・口頭発表等
5-
第3回メコン・ダイアログ 2022年3月21日 招待有り
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環境経済・政策学会2021年大会 2021年9月26日
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東北大学東北アジア研究センター創設25周年記念国際シンポジウム 2021年6月27日 招待有り
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国際開発学会第22回春季大会 2021年6月12日
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国際開発学会2020年第31回全国大会 2020年12月6日