酒井 健太朗
基本情報
- 所属
- 環太平洋大学 次世代教育学部こども発達学科 専任講師
- 学位
-
博士(文学)(2018年3月 九州大学)修士(文学)(2012年3月 九州大学)学士(教養)(2010年3月 宮崎大学)
- 研究者番号
- 90816977
- J-GLOBAL ID
- 201301092268900015
- researchmap会員ID
- B000229457
1987年生まれ。長崎県長崎市出身。
古代ギリシア哲学を基盤に据えた以下の研究を行っています。
(1)プラトンとアリストテレスにおける認識論・知識論・方法論
古代ギリシアの哲学では、認識、知識、および方法が重要な哲学的トピックとして厳に存在していた。これら諸概念は密接な相互関係を有するため、その考察は一筋縄ではいかない。少なくとも、プラトンの『メノン』、『ポリテイア』、『テアイテトス』、アリストテレスの『分析論後書』、『魂について』、『ニコマコス倫理学』等のテクストを総合的に研究する必要があるだろう。これまでは『メノン』と『分析論後書』を主に検討することで彼らの知識論を考察してきたが、現在は『魂について』を集中的に読解することでアリストテレス認識論の再構築を目論んでいる(日本学術振興会科学研究費助成事業若手研究「『魂について』を核とするアリストテレス認識論の再構成」[課題番号:21K12837])。
(2)「偶然」の哲学史
長らく忘却されてきた「偶然(性)」概念が哲学史において主要なトピックとして考察されるようになったのはつい最近のことである。他方、すでに古代のギリシア人たちはこの概念を非常に重視していた。当時の悲劇作家たちの作品には、「神」や「運命」といった偶然に翻弄される人々の姿が鮮やかに描き出されている。そして、プラトンやアリストテレスを代表とする古代ギリシアの哲学者たちも偶然(性)について多くの考察を行った。このような古代ギリシア人たちの偶然性に関する思想を詳細に検討することで、「偶然」の哲学史構築の第一歩を踏み出すことを目指す。
(3)教養と専門知に関する哲学と教育学の観点からの学際的考察
学術的にも一般的にも広く関心を持たれている教養と専門知それぞれの内実とそれらの相互関係について、哲学と教育学の両面から考察する。ここでもプラトンとアリストテレスが重要な参照点となる。彼らは教養と専門知について、哲学と教育の双方の観点からアプローチを行った。プラトンの『プロタゴラス』や『ポリテイア』、アリストテレスの『分析論後書』や『動物部分論』、そして『政治学』から、教養と専門知に関する彼らの「学際的」見解を抽出する。
研究分野
4経歴
12-
2019年4月 - 現在
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2022年5月 - 2023年7月
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2020年4月 - 2022年4月
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2018年9月 - 2019年3月
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2018年4月 - 2019年3月
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2017年4月 - 2019年3月
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2016年4月 - 2019年3月
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2017年10月 - 2018年3月
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2013年5月 - 2015年3月
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2013年4月 - 2015年3月
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2013年4月 - 2015年3月
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2011年5月 - 2013年3月
主要な書籍等出版物
4-
晃洋書房 2024年4月20日 (ISBN: 4771038422)
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ミネルヴァ書房 2022年11月3日 (ISBN: 4623094820)
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ナカニシヤ出版 2020年5月20日 (ISBN: 4779514576)
-
九州大学出版会 2020年4月 (ISBN: 4798502782) 査読有り
主要な受賞
1-
2019年3月
主要な共同研究・競争的資金等の研究課題
3-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究 2021年4月 - 2025年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C) 2020年4月 - 2024年3月
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環太平洋大学 学内特別研究費(共同研究) 2019年4月 - 2020年3月
主要な論文
14-
西日本哲学年報 31 1-18 2023年10月 査読有り
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Japan Studies in Classical Antiquity 5 33-53 2023年3月 査読有り
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九州大学哲学会『哲学論文集』 58 17-35 2022年9月 査読有り
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西日本哲学年報 29 1-19 2021年10月5日 査読有り
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哲学(日本哲学会) 70 205-219 2019年4月 査読有り
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倫理学年報 68 97-111 2019年3月 査読有り
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哲学論文集 54 19-37 2018年9月 査読有り
主要なMISC
18-
月刊生徒指導 (2024年2月) 82-82 2024年2月1日 招待有り
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国際哲学研究 11 43-55 2022年2月 招待有り
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モラリア 28 45-64 2021年12月 招待有り
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池田真治編『抽象の理論をめぐる哲学史 ──古代から近代まで──』(「抽象と概念形成の哲学史」研究会・研究報告論集) 1-29 2021年3月
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ヘーゲル哲学研究 26 99-110 2020年12月 招待有り
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環太平洋大学研究紀要 17 11-19 2020年11月
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フィルカル 4(3) 382-401 2019年11月 招待有り
-
哲学年報 78 1-6 2019年3月
委員歴
5-
2022年12月 - 現在
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2022年9月 - 現在
-
2019年6月 - 現在
-
2020年9月 - 2022年8月
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2013年4月 - 2015年3月
学歴
3-
2012年4月 - 2017年9月
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2010年4月 - 2012年3月
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2006年4月 - 2010年3月
講演・口頭発表等
39-
瀬戸内哲学研究会オンラインワークショップ:古代ギリシアの認識論とその展開(「『魂について』を核とするアリストテレス認識論の再構成」(研究代表者: 酒井健太朗、課題番号: 21K12837)主催) 2024年3月3日
-
教育哲学会 2023年10月8日 教育哲学会
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道徳教育フロンティア研究会 2023年6月10日
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研究会「哲学史研究は何をするのか」第1部:セミナー「ケーススタディによる哲学史研究の哲学」 2023年3月16日 岡山大学文明動態学研究所2022年度共同研究「論証の再構成を超えて-哲学史研究における「ビッグ・ピクチャー」に関する事例研究」 招待有り
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西日本哲学会 2022年12月10日
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継承と対立──哲学史研究において影響関係はどのように語られるのか 2022年3月13日 岡山大学文明動態学研究所2021年度共同プロジェクト「文献に書かれていないことについて何がいえるのか──哲学史における影響関係の推定に関する事例研究」 招待有り
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高等教育国際シンポジウム──ウィズコロナ時代に高等教育は何を保証するのか 2022年2月23日 招待有り
-
Setouchi Philosophy Forum Online Workshop: Perception, Impression, and Knowledge in Ancient Philosophy 2022年2月19日 若手研究「『魂について』を核とするアリストテレス認識論の再構成」 (研究代表者: 酒井健太朗、課題番号: 21K12837)・基盤研究(B)「倫理的理由の分断と崩壊に関する問題領域を横断した検討による社会的議論の再生」(研究代表者:神崎宣次、課題番号:20H01182)(共催) 招待有り
-
アリストテレス研究の最先端:『形而上学』と『記憶と想起について』をめぐって 2021年8月14日 哲学オンラインセミナー 招待有り
-
道徳教育学フロンティア研究会 2021年4月17日 招待有り
-
抽象と概念形成の哲学史──古代から現代へ── 2020年6月21日 日本哲学会×哲学オンラインセミナー(共催) 招待有り
-
チューニングによる大学教育のグローバル質保証ーーテスト問題バンクの取組 2020年1月25日 テスト問題バンク研究会 2020年1月25日 招待有り
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カテゴリー論としてのヘーゲル論理学――その歴史的位置づけと射程について(日本ヘーゲル学会第30回大会シンポジウム) 2019年12月21日 招待有り
-
九州大学哲学・倫理学研究会第7回例会 2019年9月29日 招待有り
-
チューニングによる大学教育のグローバル質保証ーーテスト問題バンクの取組 2019年8月3日 テスト問題バンク研究会 招待有り
-
因果と時間:哲学的因果論の最前線(時間学公開学術シンポジウム2019) 2019年6月8日 招待有り
-
西日本哲学会 2018年12月1日
-
分割と抽象--アリストテレスから現代まで(哲学若手研究者フォーラムワークショップ) 2018年7月21日
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プラトン、アリストテレスにおける時空と運動および論証知 ―新著4冊+1博士論文書評会― 2018年7月1日 招待有り
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イギリス哲学・哲学史研究会 2018年2月17日
担当経験のある科目(授業)
33-
2023年9月 - 現在
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2023年9月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2022年9月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2023年4月 - 2024年3月
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2020年9月 - 2023年3月
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2019年4月 - 2023年3月
所属学協会
8学術貢献活動
1メディア報道
2-
日本西洋古典学会HP 西洋古典学への誘い 2018年7月2日 インターネットメディア
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FM KITAQ ラジオde哲学カフェ 2018年4月19日 テレビ・ラジオ番組
社会貢献活動
8