2002年6月
間質性肺炎に著明な気腫性病変を伴った慢性関節リウマチの1例
日本胸部臨床
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- 巻
- 61
- 号
- 6
- 開始ページ
- 528
- 終了ページ
- 536
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 克誠堂出版(株)
39歳男.2年前の職場検診の胸部X線像にて両側上肺野の気腫性変化を指摘されていた.今回,多関節痛,朝の手のこわばりと労作時呼吸困難を自覚して来院,胸部CTにて両側肺下葉の間質性病変が認められ,関節症状から慢性関節リウマチ(RA)と診断された.胸腔鏡下生検では間質性肺炎(IP)と気腫性変化が認められ,気道病変は認めなかったが,細気管支領域から肺胞腔内に泡沫細胞の集簇を認めた.これ迄に気道病変を伴わない気腫性変化とRAに伴うIPとの関連についての報告はないが,泡沫細胞の出現がみられたことから,び漫性汎細気管支炎類似の細気管支病変の潜在的な合併の可能性が考えられた.明らかな呼吸器症状を呈さないRA症例においても,早期から呼吸機能検査や胸部CTを含む肺病変の精査を行うことが重要であると考えられた
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-3667
- 医中誌Web ID : 2002279145
- CiNii Articles ID : 40020607301
- CiNii Books ID : AN00187769