2017年4月 - 2020年3月
大気エアロゾルが雲・降水過程に及ぼす影響解明に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
工業地域だけでなく、大気中に広く存在する金属酸化物の雲核能・氷晶核能を雲核計・氷晶核計・雲生成チェンバー等を用いて調べた。雲核能を示すパラメータである吸湿度(κ)は0.01~0.03、-23℃における内部凍結モードを介した氷晶核能は氷(晶)核形成活性表面部位(INAS)密度に基づくと、Al2O3粒子は2 x 109 m-2、Fe2O3粒子は1 x 108 m-2で、大気中の代表的な氷晶核である鉱物塵粒子と同等の値を示した。各種エアロゾル測定装置・雲核計・氷晶核計を用いた大気エアロゾルのモニタリング観測を継続し、エアロゾル-雲-降水統一モデルの検証用データを取得した。エアロゾル-雲-降水統一モデルはプログラムのコーディングを終えて、現在、その性能を検証中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H00787