講演・口頭発表等

CsMPの吸入による内部被ばく線量の評価

東日本大震災・原子力災害第1回学術研究集会
  • 真辺 健太郎
  • ,
  • 松本 雅紀*

開催年月日
2023年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
福島
国・地域
日本

放射性セシウムを含む不溶性粒子、CsMPを体内に取り込んだ場合、CsMPに含まれた放射能が血液や組織液に溶解することなく、粒子状のまま体内を移行する。このとき、CsMPの体内移行挙動は確率論的なものとなることから、CsMPによる内部被ばく線量は移行挙動に依存するとともに不確かさを持つことが予想される。そこで、CsMPのような不溶性微粒子の確率論的な挙動を模擬した線量評価法を開発し、2$\mu$mの粒径を持つ典型的なCsMPの吸入による内部被ばく実効線量の確率分布を評価した。その結果、1個のCsMPを吸入した時の実効線量分布の99パーセンタイル値と算術平均値の比は19となり、非常に大きな不確かさを持つことを明らかにした。ただし、同時に吸入する個数が増加するとともに不確かさは減少し、10$^{3}$個同時吸入で実効線量の算術平均値は0.12mSv、同比は1.6と十分小さいことを明らかにした。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5077356