2009年 - 2011年
作業記憶と文処理アーキテクチャの実証的研究:構造的複雑性と構造的頻度の観点から
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 21320083
- 体系的課題番号
- JP21320083
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 13,780,000円
- (直接経費)
- 10,600,000円
- (間接経費)
- 3,180,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究課題は、母語話者による日本語の漸増的文処理(文が終わるのを待たず入力をどんどん処理していくこと)において、作業記憶への負荷となる条件を行動実験及び電気生理学的実験により検証することにより、文理解のメカニズムの解明を目指すものである。2009年度は主に予備実験を行った。(1)19チャンネルデジタル脳波計を用いた電気刺激についての予備実験に加え、構文の構造認定に関わる期待値の定量化実験として、言語処理時の事象関連電位(以下,ERPと呼ぶ)を漢字と読みの照合という言語処理過程で観察した。結果は現在分析中だが、これにより,構文認定の関わるERPに混在する形態素解析に起因したERPの成分を把握する一助が期待できる(前田)。(2)否定対極表現「シカ…ナイ」を含む構文において、「シカ」の出現から「ナイ」の出現までに随伴陰性変動(CNV)が観察できるかを検査するため、どのような刺激文と実験パラダイムを組み合わせれば良いかについて綿密な計画を立て、180の刺激文を構築した。現在予備実験中である(中谷・前田・小野)。(3)疑問名詞句「誰が」に対応する疑問終助詞「か」の処理が距離要因の影響下にあるか、行動実験(自己制御読文実験)によって検証した(n=52)。具体的には、二重の節の埋め込みのある文[S1[S2[S3]]]のS2の主語位置に「誰が」を置き、(i)「か」をS2またはS1に置くことに...
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 21320083
- 体系的課題番号 : JP21320083