2016年4月 - 2019年3月
生体吸収性ハイドロゲルシートを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術後食道狭窄予防法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
食道癌内視鏡治療後の食道狭窄は、粘膜治癒過程における粘膜下層の線維化が原因である。今回、我々は線維化予防に有効とされるトリアムシノロンアセトニド(TA)を内包化したゼラチンシートを作製した。シートの薬剤徐放性および、マウス皮膚欠損モデルにおけるシートの効果検証を行った。マウスの背部皮膚に8mmの皮膚欠損を2か所作製し、TA内包化シート貼付とTA懸濁液局注を比較し上皮化・線維化についての評価を行った。シートの薬剤徐放効果が確認され、TA内包化シートとTA局注では、TA内包化シートで有意な線維化抑制効果を認めた。この結果より、TA内包化シートの薬剤徐放性、有意な線維化抑制効果を検証できた。
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- 課題番号 : 16K09280
- 体系的課題番号 : JP16K09280