2015年4月 - 2018年3月
神経障害性疼痛の発症機構における脂肪酸-GPR40/FFAR1 シグナルの関与
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、内因性の疼痛制御機構の調節における脳内の脂肪酸―GPR40/FFAR1 シグナルの役割を解明することである。GPR40/FFAR1 シグナルを薬理学的または遺伝子工学的により抑制したマウスに対して、術後痛を負荷すると、対照マウスと比して痛みが持続し、慢性化することが明らかとなった。さらに、術後痛の急性期の視床下部や中脳において、数種類の遊離脂肪酸含量が増加することも示した。
以上、脳内の n-3 系脂肪酸―GPR40/FFAR1 を介した機構は、痛みの調節において重要なシグナルであり、急性痛から慢性疼痛へと移行する過程にこれらシグナルの低下が関与している可能性が示された。
以上、脳内の n-3 系脂肪酸―GPR40/FFAR1 を介した機構は、痛みの調節において重要なシグナルであり、急性痛から慢性疼痛へと移行する過程にこれらシグナルの低下が関与している可能性が示された。
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- 課題番号 : 15K10566
- 体系的課題番号 : JP15K10566