2018年9月
へき地に勤務する医師の専門医取得に関する障害とその解決方法
へき地・離島救急医療学会誌
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- 巻
- 16
- 号
- 開始ページ
- 25
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- へき地・離島救急医療学会
僻地診療所の常勤医師384名にアンケートを行い、専門研修の状況、専門研修で困っていること等について調査した。結果、現時点での専門研修状況は「研修中」が35名(9%)、「研修中だが保留中」41名(11%)、「計画中」30名(8%)、「専門医取得を考えていない」145名(38%)、「既に取得した」80名(21%)、「取得したが更新できず失効した」44名(11%)であった。医師経験年数による違いについて調べたところ、「研修中」の医師は全て経験年数9年以下であり、「取得したが更新できず失効した」は40年以上に多い傾向があった。専門研修で困っていることについては「研修中」と「研修中だが保留中」の76名を対象に調査し、結果は「必要な症例が蓄積できない」14名(18%)、「勤務施設が研修施設ではない」9名(12%)、「指導医がいないため研修期間とならない」8名(11%)などであった。研修状況の調査で「専門医取得を考えていない」と回答した145名にその理由を尋ねたところ、「必要性を感じていない」23名(16%)、「高齢のため」16名(11%)、「取得のメリットがない」7名(5%)、「僻地では専門性は不要」5名(3%)などであった。
- ID情報
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- ISSN : 2432-9789
- 医中誌Web ID : 2020103637