講演・口頭発表等

2014年

デジタル教材におけるモーション表示が内容理解に与える効果

日本デザイン学会研究発表大会概要集
  • 齋藤 美絵子
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  • 石井 葉月
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  • 菊井 玄一郎

マンガ教材は、「物語の中に自分が入り込み、自らの行動として反映できるようになる」というナラティブアプローチにおいては有効といえるが、詳細なポイントについての理解や記憶に関する有効性は確認されていない。また、近年の教材電子化の流れにありながら、マンガ教材の電子化については、そのほとんどがPCやタブレット端末で表示できるものとなっているが、紙媒体と同様に「ページをめくる」という行為をデジタル環境で行うものに留まっている。マンガ教材の特性といえるナラティブアプローチに、デジタル技術を加えることで詳細なポイントを強調する教材は少なく、またその効果について明らかにされたものも確認できていない。そこで、本研究では、紙媒体ではなくデジタルメディアであるからこそ活用できる数ある機能の一つとして、掲載情報に動きを加えて表示する「モーション表示」に注目し、その効果がユーザの内容理解にどのような効果を与えるか実験によって検証する。そして、確認できた効果を活用した小学校高学年向けのデジタルマンガ教材へ展開することを目標とする。

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URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005471272