2010年11月
ビジネスアイディアの事業性分析
- 担当範囲
- 47-69
- 出版者・発行元
- 本の泉社
本章では、まず、ビジネスアイディアの事業性評価の視点について、説明した上で、「外部環境-天の時-」「業界-地の利-」「経営資源-人の和―」の3つの視点から、起業家の皆さんのビジネスアイディアを分析するための基本的知識、フレームワークについて説明しました。 「外部環境-天の時-」については、“イノベーションのための7つの源泉”、「業界-地の利-」では、“5つの力”分析フレームワーク、「経営資源-人の和―」では、“価値連鎖”フレームワーク、“VRIO”フレームワーク、等を説明しています。 その上で、こうした「外部環境-天の時-」「業界-地の利-」「経営資源-人の和―」の分析、評価をもとに、それぞれのビジネスアイディアが、どの程度、事業性があるのかを、最終的に評価する手法として、SWOT分析について説明しました。 こうした分析フレームワークを駆使し、且、皆さんの知識をフルに活用して、起業家の皆さんは、数あるビジネスアイディアから、実際に起業すべきベストなビジネスアイディアを選択する必要があります。 オーストリアの経済学者のヨーゼフ・アーロイス・シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter)は,経済活動において旧方式から飛躍して新方式を導入することを「新結合」と呼ぶと共に、イノベーションを実現する者を、起業家(アントレプレナー: Entrepreneur)と呼び、新たなビジネスを創造する主体として、新たなビジネスを立ち上げたいとする皆さんのような起業家の経済における役割を高く評価しています 。 是非、皆さんのビジネスアイディアにおいて、最も成功確率の高い、実際に起業すべきビジネスアイディアを選択し、ブラッシュアップすることで、起業家として、停滞する日本経済の活性化に貢献していただければと思います。
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