共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

歴史ビッグデータ研究基盤による過去世界のデータ駆動型復元と統合解析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
19H01141
体系的課題番号
JP19H01141
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
43,680,000円
(直接経費)
33,600,000円
(間接経費)
10,080,000円
資金種別
競争的資金

歴史ビッグデータ構造化のケーススタディとして、江戸ビッグデータの構築を重点的に進めた。まず「江戸マップβ版」、「武鑑全集」、「江戸買物案内」、「江戸観光案内」、「歴史地名マップ」などの研究データを新規に公開、または既存データを拡充した。これらの研究データの構築に当たっては、データ統合のための識別子としてGeoLODを活用した地理的識別子を付与し、さらに「江戸マップβ版」については立命館大学が公開する「日本版MapWarper」を活用して現代の位置情報とも接続した。その成果として、江戸マップβ版は29枚の地図から8719か所の地名を抽出してデータベース化が完了し、江戸の地名を対象とした識別子による統合のための基礎データを構築した。また江戸買物案内は江戸に存在した2000件以上の商店に関する情報、江戸観光案内は江戸周辺に存在した観光地に関する情報について、江戸時代のビジュアルな資料の部分画像へのリンクを保持しつつ、江戸マップβ版や歴史地名データの地名とも統合した。
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次に上記の江戸ビッグデータの構造化に、我々が開発したIIIF Curation Platformを全面的に活用できたことも特筆すべき成果である。第一にIIIF Curation Viewerを、資料から部分画像を切り取り、メタデータを付与するキュレーションのタスクに活用した。第二にIIIF Curation Finderを、キュレーションされたデータをメタデータごとにまとめ直し、検索可能なデータセットとして公開するタスクに活用した。第三にIIIF Curation Viewerを、地図に重ねる独自アノテーションをマーカー表示するタスクに活用した。このようにデータ作成から公開までの一連のワークフローにIIIF Curation Platformが活用できるよう、各ソフトウェアを必要に応じて改良した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H01141
ID情報
  • 課題番号 : 19H01141
  • 体系的課題番号 : JP19H01141

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  1

Works(作品等)

  3