2016年4月 - 2019年3月
雑食性外来生物アメリカザリガニが希少種に与える直接的影響の評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
調査地のビオトープに侵入したアメリカザリガニの胃内容の直接観察から、本種は植物由来の餌生物に依存している個体が多いことが示唆された。DNAバーコーディングによる解析では、6科の植物と、クモ類や昆虫類(4目)が餌候補として推定された。今回の調査では希少な水生動物の出現が確認できなかったことや、動物由来の生物への依存度が低いと考えられたことから、調査地では希少な水生生物を直接捕食することによるインパクトは低いと予想される。一方で、植物の中には希少な水生生物の産卵植物も含まれている可能性が示唆され、切除するだけでなく、直接摂食によっても、水生生物に間接的な負の影響をもたらしている可能性が予想された。
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- 課題番号 : 16K18481
- 体系的課題番号 : JP16K18481