2016年2月
反復する失神発作をきたした頭頸部悪性腫瘍症例の臨床的検討
頭頸部外科
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- 巻
- 25
- 号
- 3
- 開始ページ
- 429
- 終了ページ
- 435
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5106/jjshns.25.429
- 出版者・発行元
- (NPO)日本頭頸部外科学会
頭頸部悪性腫瘍が失神発作の原因となることは比較的まれであり、250〜300例に1例とされている。われわれは2005年4月から2014年3月までに頭頸部悪性腫瘍を原因とし、反復する失神発作をきたした4例を経験した。症例の内訳は男性3例、女性1例、年齢は67〜89歳、悪性リンパ腫の副咽頭間隙再燃が2例、副咽頭間隙に進展した中咽頭扁平上皮癌1例、原発不明扁平上皮癌頸部リンパ節転移1例であった。失神発作の誘因は頸部捻転が1例、舌咽神経痛が1例、誘因なしが2例であった。全例に原疾患の治療を行い、失神発作は消失した。原因不明の失神発作が反復する場合には頭頸部悪性腫瘍、特に頸動脈洞から副咽頭間隙の検索を行う必要があると考えられた。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5106/jjshns.25.429
- ISSN : 1349-581X
- 医中誌Web ID : 2016208074
- CiNii Articles ID : 130005144339