2020年4月 - 2023年3月
頸部リンパ節転移の超早期検出への挑戦-転移可視化モデルの樹立と超音波診断法の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、口腔癌による頸部リンパ節の初期転移に対する診断精度の向上をはかることである。研究計画には1.頸部転移モデルの樹立、2.口腔癌頸部リ ンパ節転移の超音波イメージングによる臨床的評価、を含んでいる。今年度の研究成果の概要は以下の通りである。
1.頸部転移モデルの樹立:ウサギに対して造腫瘍性を有する未分化扁平上皮癌細胞であるVx2癌細胞の樹立を目指した。マーカー遺伝子としてピューロマイシ ン耐性を有しGFP遺伝子を持つレンチウィルスベクターを大腸菌にトランスフェクションさせて培養し、プラスミドを精製した。Vx2細胞を東北大学加齢研究所から購入し、ピューロマイシンを用いてセレクション濃度の検討を行った。これらの工程を経て、プラスミドをVx2細胞にトランスフェクションを行った。
2.頸部リンパ節転移の超音波イメージングによる臨床的評価:徳島大学病院歯科口腔外科を受診した口腔癌患者のうち、検査に同意した約200名(延べ数)を 対象として、術前検査または経過経過観察目的の検査として、1名あたり30個程度の頸部リンパ節に対して超高分解能BモードイメージングならびにSMI(Superb Microvascular Imaging)を行った。このうち初年度は5名8個のリンパ節、2年目は1名2個のリンパ節に初期転移を疑う所見として、リンパ節皮質内の高エコー体の出現やSMIでの血流欠損が観察され た。これらは頸部郭清もしくはWait & Seeを行っており、初期転移を疑う所見の正診性について検討中である。
1.頸部転移モデルの樹立:ウサギに対して造腫瘍性を有する未分化扁平上皮癌細胞であるVx2癌細胞の樹立を目指した。マーカー遺伝子としてピューロマイシ ン耐性を有しGFP遺伝子を持つレンチウィルスベクターを大腸菌にトランスフェクションさせて培養し、プラスミドを精製した。Vx2細胞を東北大学加齢研究所から購入し、ピューロマイシンを用いてセレクション濃度の検討を行った。これらの工程を経て、プラスミドをVx2細胞にトランスフェクションを行った。
2.頸部リンパ節転移の超音波イメージングによる臨床的評価:徳島大学病院歯科口腔外科を受診した口腔癌患者のうち、検査に同意した約200名(延べ数)を 対象として、術前検査または経過経過観察目的の検査として、1名あたり30個程度の頸部リンパ節に対して超高分解能BモードイメージングならびにSMI(Superb Microvascular Imaging)を行った。このうち初年度は5名8個のリンパ節、2年目は1名2個のリンパ節に初期転移を疑う所見として、リンパ節皮質内の高エコー体の出現やSMIでの血流欠損が観察され た。これらは頸部郭清もしくはWait & Seeを行っており、初期転移を疑う所見の正診性について検討中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K10140
- 体系的課題番号 : JP20K10140