MISC

2017年

04生−09−ポ−08(8) 早朝練習を行う大学生運動選手における夜間睡眠と心理的要因に関する検討:睡眠変数と感情状態の関係

日本体育学会大会予稿集
  • 内田 英二
  • ,
  • 木本 理可
  • ,
  • 塚本 未来
  • ,
  • 神林 勲

68
0
開始ページ
135_3
終了ページ
135_3
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20693/jspehss.68.135_3
出版者・発行元
一般社団法人 日本体育学会

<p> 本研究は早朝練習を日常的に行っている大学生男子運動選手の夜間睡眠を活動量計による測定、質問紙調査および心理検査から評価することを目的とした。被験者は日常的な練習開始時刻が午前5時台のカヌースプリント(CS)部員6名と対照群として硬式野球(BB)部員6名の計12名とした。被験者は活動量計を用いた測定および起床時睡眠感調査(OSA)を6日間連続で行い、感情状態を確認するためPOMS2を測定期間開始時に行った。その結果、活動量計による測定では総睡眠時間はCS群が有意に長く(p<0.05)、中途覚醒回数および姿勢変更回数はいずれもCS群が有意に多かった(p<0.01)。またOSAでは起床時眠気、入眠と睡眠維持の2因子でCS群が有意な低値を示した(ともにp<0.05)。またPOMS2について、混乱-当惑、緊張-不安など4つのネガティブ尺度でCS群が有意な高値を示した(すべてp<0.01)。睡眠相の過度の前進は中途覚醒など継続的な睡眠を困難にし、好ましくない感情状態をもたらしている可能性が考えられる。以上のことから睡眠の質を向上させる対策を早急に検討する必要性が示唆された。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20693/jspehss.68.135_3
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006351782
ID情報
  • DOI : 10.20693/jspehss.68.135_3
  • CiNii Articles ID : 130006351782

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