2021年11月
高齢者看護学領域におけるオンラインシステムを用いた統合実習の実践報告
日本看護学教育学会誌
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- 巻
- 31
- 号
- 2
- 開始ページ
- 155
- 終了ページ
- 166
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本看護学教育学会
オンラインシステムを用いて実施した看護学科4年次の統合実習(高齢者看護領域)が、実習目標を達成できる内容であったか学生の自己評価と教員による他者評価から検討した。対象となった学生は4名であった。学生は模擬患者1名を受け持ち、一般病院から回復期リハビリテーション病院への転棟直後と転院2ヵ月後の設定であった。実習内容の評価については、学生は様々な困難を感じつつも、教員からの助言・指導、学生カンファレンス、補助教材の活用などを通じて一連の看護を実践することで、実習目的を達成できたと評価し、自己の課題への達成感や満足感を得ていた。教員の評価はおおむね学生の自己評価の結果と一致していた。しかし、2ヵ月後の患者像の把握や統合的なアセスメント・計画が不十分、患者の状態に応じた療養環境調整についての検討が不足などの点があり、これについてはオンライン実習の限界であると評価していた。
- ID情報
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- ISSN : 0916-7536
- eISSN : 2436-6595
- 医中誌Web ID : 2022097001