1990年2月
肺癌における抗癌剤感受性試験
日本胸部疾患学会雑誌
- ,
- 巻
- 28
- 号
- 2
- 開始ページ
- 225
- 終了ページ
- 231
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本呼吸器学会
肺癌における感受性試験の意義は3つあげられる.1)個々の症例に対し有効な抗癌剤を選択する感受性試験として,in vivo, in vitroの両面から様々な方法が試みられている.しかし現行のin vivo, in vitroにおける各種感受性試験には,理論的,技術的問題があり臨床効果を再現性をもって予測する事は不可能である.2)新抗癌剤のscreeningとして培養細胞株を用いたdisease oriented screening (DOS)が導入されており,それによる有効な新抗癌剤の選択が期待されている.3)抗癌剤の作用機序,耐性機構の解明の研究は急速に進歩しつつある.これらの研究の基本的手段として感受性試験は用いられている.一方この分野の研究の進歩によって感受性試験の生化学的,分子生物学的ターゲットが明らかとなりつつある
- ID情報
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- ISSN : 0301-1542
- 医中誌Web ID : 1990199273