共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年6月 - 2022年3月

ヒト-細菌叢間 化学コミュニケーションの理解と炎症性腸疾患・がん・がん免疫

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
17H06404
体系的課題番号
JP17H06404
配分額
(総額)
76,180,000円
(直接経費)
58,600,000円
(間接経費)
17,580,000円

本研究では炎症に起因する病態における宿主とその微小環境との相互作用は、生体リガンドを介した化学コミュニケーションとして作用すると仮説している。抗がん薬の領域において免疫チェックポイント阻害薬は、その効果及び有害事象に、ヒト-細菌叢との間の化学コミュニケーションの理解が重要と考えている。炎症性腸疾患および炎症が介在する消化器がん、中枢神経炎症疾患である多発性硬化症とアルツハイマー病に焦点をあて、微小環境における宿主と細菌叢との相互作用を解析することにより、疾患の分子機構の解明と治療薬の創出につなげることを目的とした。具体的には、1) 腸内細菌叢のメタゲノム、メタトランスクリプトーム解析技術の向上、2)炎症性腸疾患患者における腸上皮細胞、腸内細菌叢のシーケンシングによる炎症性腸疾患の発がんリスクに対する影響および宿主・微生物間のインタラクションと病態との関連性についての検討、3)免疫チェックポイント阻害薬の投与を受けた肝細胞癌患者の糞便中のメタゲノム、メタトランスクリプトーム解析による免疫チェックポイント阻害薬の副作用及び効果に及ぼす常在細菌叢の影響の検討、4)中枢神経系(CNS)炎症性疾患である多発性硬化症(MS)およびアルツハイマー病の発症に対する腸内細菌叢の影響の検討、を目的とした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-17H06404
ID情報
  • 課題番号 : 17H06404
  • 体系的課題番号 : JP17H06404

この研究課題の成果一覧

論文

  6

講演・口頭発表等

  9