2019年3月
外国人居住者の言語環境とリテラシー問題 : 日本の外国人集住地域の事例分析を中心に
千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of studies on humanities and public affairs of Chiba University
- 巻
- 号
- 38
- 開始ページ
- 92
- 終了ページ
- 107
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.20776/S24332291-38-P92
- 出版者・発行元
- 千葉大学大学院人文公共学府
[要旨] グローバル化の進展とともに、国境を越え移動する人々が世界的に増えている。日本でもこうした移動する人々の増加により、様々な背景をもつ外国人の定住が進んでいる。とくに、近年高齢化が進む日本の団地を中心に外国人の集住が目立つようになっており、集住地域をめぐる環境も変わってきている。団地周辺の多言語化をはじめ、住民同士のコミュニケーション、また共生のための様々な取り組みが行われているのもその変化の一つである。しかし、外国人居住者の中には、日本語の書き言葉の習得が十分でない人たちも多く、書き言葉を介したコミュニケーションや活動に参加することができない人達も多い。とくに、文字情報を基盤に行われる行政側と地域住民とのコミュニケーションにおいて、日本語の書き言葉は欠かせない手段となっており、外国人居住者の社会参加においても重要な要素となっている。本研究は外国人集住地域の言語環境と外国人居住者の抱える言語問題を明らかにするための研究の第一歩として、日本の公営団地における言語環境と日本語のリテラシー問題を分析・考察する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20776/S24332291-38-P92
- ISSN : 2433-2291
- CiNii Articles ID : 120006652298
- CiNii Books ID : AA1279908X