樹神 克明

J-GLOBALへ         更新日: 19/09/05 13:23
 
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研究者氏名
樹神 克明
所属
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
部署
物質科学研究センター
職名
研究主幹
学位
博士(理学)
科研費研究者番号
10313115

研究分野

 
 

論文

 
Ishikado, Motoyuki*;Shamoto, Shinichi;Kodama, Katsuaki;Kajimoto, Ryoichi;Nakamura, Mitsutaka;Hong, T.*;Mutka, H.*
Scientific Reports (Internet)   8 16343\_1-16343\_6   2018年11月   [査読有り]
磁気揺らぎはBCS理論に従わない非従来型超伝導で最も可能性のある機構として重要な役割を担うと考えられてきた。今回、これまで磁気ゆらぎが見つかっていない5Kという低い超伝導転移温度の鉄リン系超伝導体LaFePOTexで、30-50meVの高エネルギーで磁気ゆらぎを見つけた。これはこれまで考えられてきた高エネルギー磁気揺らぎで、高い超伝導転移温度になるという考えとは矛盾することから、超伝導機構の理解に向けて重要な発見である。
S. Torigoe, T. Hattori, K. Kodama, T. Honda, H. Sagayama, K. Ikeda, T. Otomo, H. Nitani, H. Abe, H. Murakawa, H. Sakai, N. Hanasaki
PHYSICAL REVIEW B   98(13) 134443\1-134443\7   2018年10月   [査読有り]
Shamoto, Shinichi;Ito, Takashi;Onishi, Hiroaki;Yamauchi, Hiroki;Inamura, Yasuhiro;Matsuura, Masato*;Akatsu, Mitsuhiro*;Kodama, Katsuaki;Nakao, Akiko*;Moyoshi, Taketo*;Munakata, Koji*;Ohara, Takashi;Nakamura, Mitsutaka;Kawamura, Seiko;Nemoto, Yuichi*;Shibata, Kaoru
Physical Review B   97(5) 054429\_1-054429\_9   2018年2月   [査読有り]
イットリウム鉄ガーネットの核および磁気構造と全マグノン分散を中性子散乱により調べた。低エネルギーの分散は強磁性マグノンで期待されるように14meVまで2次関数の分散を示した。Tex積分した動的磁化率Tex"(Tex)の虚部は低エネルギーで平方根のエネルギー依存性を示した。Tex"(Tex)から絶対値でマグノン状態密度を求めた。その値は理論的に予想されるマグノン分散でひとつのカラリティーモードに対応する。
Kodama, Katsuaki;Ikeda, Kazutaka*;Shamoto, Shinichi;Otomo, Toshiya*
Journal of the Physical Society of Japan   86(12) 124708\_1-124708\_8   2017年12月   [査読有り]
Kodama, Katsuaki;Ikeda, Kazutaka*;Isobe, Masahiko*;Takeda, Hikaru*;Ito, Masayuki*;Ueda, Yutaka*;Shamoto, Shinichi;Otomo, Toshiya*
Journal of the Physical Society of Japan   85(9) 094709\_1-094709\_5   2016年9月   [査読有り]

Misc

 
角度分散型粉末回折装置での構造物性研究の実際
大山 研司*;樹神 克明;井川 直樹
波紋   23(2) 147-153   2013年5月   [査読有り]
原子対相関関数(atomic Pair Distribution Function: PDF)を用いた結晶性物質の局所構造解析
樹神 克明
セラミックス   43(11) 909-916   2008年11月   [依頼有り]
原子対相関関数(PDF)というものの概念、及びそれを実験的にどのように導出すればよいかについて詳細に記した。さらに結晶性バルク物質に適用した例として、巨大負熱膨張物質MnTexCuTexGeTexNにおける局所構造歪みと負熱膨張との関連性の発見、及びマルチフェロイック物質BiMnOTexにおけるバルクより低対称のドメイン構造の観測について紹介した。
パルス中性子を用いた構造解析の最前線
社本 真一;鈴谷 賢太郎;神山 崇*;樹神 克明;大友 季哉*;福永 俊晴*
プラズマ・核融合学会誌   84(6) 323-332   2008年6月
中性子は磁気モーメントを持つが、電荷を持たない粒子である。このことから高い透過性を持つと同時に、強力な非破壊的測定プローブとなっている。特にパルス中性子では広い逆格子空間の散乱パターンを測定できることから、その特徴を利用して、周期構造を持たないアモルファスの構造から結晶性の物質の構造まで、幅広く物質の構造解析に用いられている。さらにその中間に存在する乱れた結晶性物質やナノ物質の構造解析も可能である。ここではパルス中性子を利用した構造解析研究について、これまでの日本での先駆的な研究や放射光X...
樹神 克明
波紋   16 160-167   2006年   [査読有り]

講演・口頭発表等

 
中性子PDF解析でみる強相関電子系の局所構造歪み
樹神 克明
平成29年度文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業微細構造解析プラットフォーム第1回放射光利用研究セミナー/平成29年度第1回結晶PDF解析研究会   2017年8月   
原子対相関関数(atomic pair distribution function: PDF)は大雑把に言えば、ある原子から距離rだけ離れた位置に存在する原子の数あるいは確率をあらわす実空間の量である。これをバルクの結晶性物質に適用すると、結晶性物質中に存在し得る「結晶周期性をもたない」構造の歪み(局所構造歪み)を観測することができる。我々はこの結晶PDF解析法を主に機能性物質や強相関電子系物質に適用することにより、それら物質中に存在する局所構造歪みとその物質の機能および物性との関係を調べ...
原子対相関関数を用いた強相関電子系の局所構造解析
樹神 克明
第60回化合物新磁性材料専門研究会「中性子散乱を利用した化合物磁性研究の最前線」   2017年7月   
原子対相関関数(PDF)とは大雑把に言えば、ある原子から距離rだけ離れた位置に存在する原子の数あるいは確率をあらわす量である。PDFは実空間の関数であり周期性に依存しないので、ガラスや液体のような短距離相関しかもたない物質の原子配列の情報を調べることができる。そのためこの手法をバルクの結晶性物質に適用すると、結晶性物質中に存在する「結晶周期性をもたない」構造の歪み(局所構造歪み)を観測することができる。我々はこの結晶PDF解析法を主に機能性物質や強相関電子系物質に適用することにより、それら...
アモルファスを含む結晶材料のPDF解析
樹神 克明
平成26年度物質科学研究会   2014年7月   
原子対相関関数(atomic pair distribution function: PDF)とは大雑把にいえば、ある原子の周りでどれだけの距離にいくつ原子が存在するかを示す実空間の量である。これを用いて、アモルファス構造のような結晶周期性をもたない局所的な原子配列を決定する方法がPDF解析法である。講演ではPDF解析から得られる情報として、機能性結晶材料における結晶周期性を持たない局所構造歪みの観測や機能性微粒子の局所構造解析、また最近J-PARC装置を用いて得られた研究結果等を紹介する。
PDF解析法を用いたスピネル化合物LiMn2O4における局所構造歪みの観測
樹神克明、井川直樹、社本真一、池田一貴、大下英敏、金子直勝、大友季哉、鈴谷賢太郎、星川晃範、
物構研サイエンスフェスタ   2014年3月19日   
LiMnTexOTexのリチウムイオン電池材料におけるPDF解析について
久保渕 啓*;樹神 克明
電池材料のその場構造解析分科会   2013年12月   
原子対相関関数(PDF)から得られる情報を紹介する。主にロスアラモス国立研究所での実験で得られた、巨大負の熱膨張物質やマルチフェロイック物質で観測された局所構造歪みと物性の関係を中心に紹介する。またJ-PARC装置でのPDF解析の現状についてスピネル化合物LiMnTexOTexについてNOVAを用いて得られた結果を中心に紹介する。またiMATERIAで測定した吸収の大きな試料のPDF解析の途中経過を報告する。