2020年4月 - 2023年3月
二次電池材料における局所構造と機械的性質の解明と設計指針の確立に向けた手法開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、Liイオン電池やNaイオン電池のような二次電池の材料に関して、計算科学を駆使してナノ・原子レベルでのミクロスケールの局所構造と局所機械的 特性の研究を遂行する。また、研究に必要な解析手法・プログラムの改良・開発を行う。得られた結果を基に、AIによる機械学習・深層学習を活用して構造と特性を「診断」し、新たな材料開発を行う上で必要となる「処方箋」の提供に向けた仕組みを構築していく。上記を遂行するために第一原理計算手法を基にした局 所エネルギー・応力解析によるミクロスケールでの局所機械的特性について、二次電池電極材料の充放電時のバルク・粒界・界面を具体例として研究をすすめ、 その適用性を明らかにすると共に、その結果を深層学習等のAIを用いた分析により、汎用性・転移性の高いデータベースとして開発を行うことを目的としている。実施2年目となる2021年度は、新型コロナウィルス蔓延に伴う緊急事態宣言及び蔓延防止等措置の期間が年度は過半を占める状況となり、想定していた研究進捗には至っていないが、局所エネルギー・応力解析プログラムの改良・開発に関しては、局所領域を判定するユニットを原子から分子・クラスターなどへ拡張をするための実務をすすめた。 二次電池系材料への第一原理計算と現行・拡張手法による局所解析を実行し、その結果を解析しつつ、AIを用いた分析・学習の適用性と実装に向けた検討を進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K05696
- 体系的課題番号 : JP20K05696
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
Physical Chemistry Chemical Physics 24(45) 28055-28068 2022年 査読有り
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Computational Materials Science 188 110240-110240 2021年2月 査読有り筆頭著者責任著者
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RSC ADVANCES 10(55) 33509-33516 2020年9月 査読有り筆頭著者