2019年
大山における山岳トイレ整備:携帯トイレと費用負担の導入の可能性
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 130
- 号
- 0
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.130.0_33
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>大山(鳥取県)では、登山道にトイレが少なく、トイレの混雑や山中への排せつ物の放置が問題化している。これに対し、一部の登山者からはトイレの増設を求める意見が提出された。一方、管理者は山岳トイレの維持管理にかかる人的・金銭的コストも問題視しており、むしろ登山道のトイレは将来的に廃止して、携帯トイレに移行することも検討している。近年では試行的に携帯トイレの普及活動を行い、利用者からは一定の評価を得た。しかし、観光客や子供も多く訪れる大山では、携帯トイレにどこまで支持が広がるかは未知数であった。本研究では、大山の登山者を対象にアンケート調査を実施し、どのような条件(トイレの形式や費用負担)であれば、より多くの利用者の支持が得られるかを検証した。登山者の選好を定量的に評価するため、アンケートには選択型実験を用いた。この結果、登山者は携帯トイレの推進自体は好意的に評価しているものの、登山道のトイレには代替しがたい必要性を感じており、廃止には有意に否定的であることが明らかになった。同時に、登山者はトイレ維持のために一定額の料金(入山料またはトイレ利用料)の支払いを許容しうることが示唆された。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.130.0_33
- CiNii Articles ID : 130007645416