論文

2014年3月

総胆管と十二指腸へ穿破したIPMCの一例

多根総合病院医学雑誌
  • 田上 光治郎
  • ,
  • 淺井 哲
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  • 一ノ名 巧
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  • 赤峰 瑛介
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  • 藤本 直己
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  • 佐々 成太郎
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  • 奥野 潤
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  • 清水 将来
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  • 南原 幹男
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  • 廣岡 紀文
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  • 山口 拓也
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  • 城田 哲哉
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  • 森 琢児
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  • 小川 稔
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  • 小川 淳宏
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  • 門脇 隆敏
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  • 渡瀬 誠
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  • 刀山 五郎
  • ,
  • 丹羽 英記
  • ,
  • 小川 嘉誉
  • ,
  • 吉原 渡

3
1
開始ページ
1
終了ページ
5
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
多根総合病院

症例は91歳女性.平成25年2月に発熱を主訴に当院救急搬送となった.右上腹部に圧痛を認め,血液検査で肝胆道系酵素の上昇と炎症反応上昇を,腹部CTで胆嚢の腫大,総胆管の拡張,さらに主膵管の拡張と十二指腸水平脚から膵頭部に境界不明瞭な腫瘤を認めた.膵腫瘍に伴う胆管閉塞,胆管炎・胆嚢炎の疑いで同日入院し,まずは保存的に治療を開始した.第7病日にERCPを施行すると,十二指腸内には多量の粘液が存在し,乳頭開口部は粘液により著明に拡張し,さらに乳頭の数cm肛門側には絨毛状の隆起と同部からの粘液排出を認めた.胆管造影では粘液閉塞と考えられるdefectを認め,内視鏡的に粘液を除去した.十二指腸隆起性病変からの生検結果は,well differentiated papillary-mucinous adenocarcinoma,consistent with IPMCであり,最終的にIPMC(T3NXM0cStage III〜IVa)の十二指腸浸潤・穿破と胆管穿破と診断した.その後腫瘍に伴うDICを発症され,第31病日に永眠された.急性胆管炎を契機に発見された,総胆管と十二指腸への穿破を伴うIPMCという比較的稀な一例を経験したため報告する.(著者抄録)

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