2014年4月 - 2017年3月
運動による骨格筋由来マイオカイン分泌を活用した動脈硬化改善のための運動療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は,中高齢者の有酸素性トレーニングによりマイオカインの分泌が動脈硬化度の低下に関与するか否かについて検討した。健常な中高齢者男女を対象に,60-70%VO2peak運動強度の自転車運動(週3日,45分間)を8週間実施した。運動トレーニングにより動脈硬化度は有意に低下し,マイオカインの1つであるapelinおよびirisinの血中濃度は有意に増加した。これらのマイオカインと動脈硬化度の変化率との間には負の相関関係が認められた。以上の結果から,中高齢者の有酸素性トレーニングによる動脈硬化度改善の機序にマイオカインの1つであるapelinやirisinが関与する可能性が示唆された。
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- 課題番号 : 26282199
- 体系的課題番号 : JP26282199