2017年4月 - 2021年3月
地球物理観測と熱化学的制約を統合した月内部構造の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
月のマントルについて、組成と温度をパラメータとして密度と弾性率を計算する定式化を行い、仮定した温度範囲の下で、最新の測地観測データおよびアポロ走時データと調和的な月内部構造モデルをマルコフ連鎖モンテカルロ法によって構築した。その結果、マントルは化学的に少なくとも2層に分かれていることが示唆された。低速度・低粘性層の物質がチタンに富む玄武岩であるとすれば、この層を下部マントルより高温に維持する機構が必要であり、潮汐加熱がその候補となる。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K05643
- 体系的課題番号 : JP17K05643