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2009年2月25日

基地局連携プリコーディングを行うマルチユーザ分散アンテナシステムのための双方向伝搬路推定法の一検討

電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
  • 大澤 良介
  • ,
  • 村田 英一
  • ,
  • 山本 高至
  • ,
  • 吉田 進

108
445
開始ページ
71
終了ページ
76
記述言語
英語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

セルラに代表される集中アンテナシステムに代わるシステムとして分散アンテナシステム(DAS:Distributed Antenna System)が研究されている.DASの適用によりマクロダイバーシチ効果が得られ,通信距離の短縮や送信電力の低減が可能となる.DASを研究する文献の多くは理論限界に関するものであり,その具体的手法について詳しく検討しているものは少ない.本研究では,複数の移動局に対し分散配置された基地局群が連携プリコーディングを行うマルチユーザDASにおける伝搬路推定法について検討が行われている.FDD(Frequency Division Duplexing)では上り・下り伝搬路が異なるため,多くの文献において伝搬路推定値やコードブックのフィードバックを行う手法が検討されている.しかし,フィードバックに伴うオーバーヘッドや移動局における信号処理負担の増大による移動局の複雑化が問題となる.そこで本稿では移動局の簡易化を目的とし非再生中継を利用する双方向伝搬路推定法が導入されている.本推定法と基地局連携プリコーディングを組み合わせることにより,各移動局において下り伝搬路推定を行うことなく復調が可能となるため,移動局における信号処理負担の軽減が期待される.本稿では,本推定法により得られたダウンリンク推定値をもとに基地局連携プリコーディングを行った場合におけるビット誤り率特性および伝送速度が計算機シミュレーションにより評価されている.ハードウェアの制限としてA/D変換ビット数と位相雑音を挙げ,これらが本推定法に及ぼす影響を明らかにしている.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007325277
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10060822
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/10204912
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110007325277
  • CiNii Books ID : AN10060822

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