健常人20名(23〜40歳)を対象として、3T-MRIシステムを用いてASTAR(ASL)画像を取得した。fast field echo(FFE)法における信号値は、T1値が短いほど最大信号値は大きくなり、最大の信号値となるflip angle(FA)は大きくなった。true-steady state free precession(True-SSFP)法は、各組織のT2/T1によって信号強度が大きく変化した。いずれの評価項目においても測定した全てのTIにおいてTrue-SSFP法がFFE法に比べて高いスコアを示した。「腎皮質の描出」において、全てのTIでTrue-SSFP法がFFE法に比べて有意に高いスコアであった。「背景信号の抑制効果」について、TI=2000msを除いてTrue-SSFP法とFFE法間に有意差を認めた。「ミスレジストレーションの少なさ」では、全てのTIでTrue-SSFP法がFFE法に比べて有意に高いスコアであった。