2015年4月 - 2018年3月
細胞シート技術を用いた難治性中耳疾患に対する粘膜再生治療の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
中耳真珠腫や癒着性中耳炎術後、早期に中耳粘膜が再生できれば、術後鼓膜の再癒着や再形成性真珠腫の予防が可能と考えられる。温度応答性培養皿を用いて自己の鼻腔粘膜細胞シートを作製し、外耳道後壁保存型鼓室形成術の際に、中耳の粘膜欠損部へ移植する新たな術式を開発した。平成27年度までは「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」、平成29年度からは「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療新法)」に準じてヒト臨床研究を行った。中耳真珠腫7例、癒着性中耳炎3例の患者に対して、自己鼻腔粘膜細胞シート移植を併用した外耳道後壁保存型鼓室形成術を施行した。すべての症例で有害事象や合併症を認めなかった。
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- 課題番号 : 15K10766
- 体系的課題番号 : JP15K10766