2016年7月1日
免疫性・炎症性神経疾患―病態解明から疾患修飾薬開発まで―3)免疫性神経疾患の基礎科学―神経科学の立場から
モダンフィジシャン
- ,
- 巻
- 36
- 号
- 7
- 開始ページ
- 619‐623
- 終了ページ
- 623
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)新興医学出版社
<ポイント>多発性硬化症および実験的自己免疫性脊髄炎において、自己抗原反応性T細胞のみならず、さまざまな細胞が病態に関与している。多発性硬化症および実験的自己免疫性脊髄炎において、ミクログリアや単球/遊走性マクロファージは、神経炎症に積極的に関与している。ミクログリアと単球/マクロファージは、炎症性(傷害性)および抗炎症性(保護性)の諸刃の剣のような機能を持っている。ミクログリアと単球/マクロファージは、発現分子や機能的な共通点が多いが、似て非なる細胞である。単球系細胞からみた多発性硬化症の治療戦略として、ミクログリアと単球/マクロファージの神経保護的な活性を維持したまま、神経傷害的な活性を特異的に抑制することが重要であると考えられる。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0913-7963
- 医中誌Web ID : 2016367723
- J-Global ID : 201602212052400968