共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年8月 - 2021年3月

多波長高空間分解観測で迫るAGNフィードバックの物理機構

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
  • 寺尾 航暉

課題番号
19K23452
配分額
(総額)
1,820,000円
(直接経費)
1,400,000円
(間接経費)
420,000円

銀河中心の超巨大ブラックホール(SMBH: Super Massive Black Hole)へのガス降着によって激しい活動性を示す活動銀河核(AGN: Active Galactic Nucleus)は、その強い放射やアウトフロー(放射圧による質量放出)によって母銀河に様々な影響を与えることが知られている。とりわけ、母銀河での星形成が抑制される現象(AGNフィードバック)は、大質量銀河の成長を制限してきたと考えられている。本研究では、多波長の高空間分解観測データを用いて、AGNによるアウトフロー現象が、母銀河に存在する分子ガスの運動と関係しているのか、星形成を止めるのか否かを明らかにすることを目的としている。
2019年度では、岡山天文台せいめい望遠鏡で運用を開始している可視光面分光装置KOOLS-IFUを用いた観測に参加し、面分光観測の手法や銀河合体に伴うAGNの発現、合体の進行度合いや母銀河の性質の関係などについて議論を行った。また、面分光研究会2019に参加し、現在稼働している、計画されている面分光観測装置の概要や面分光装置によって進められている観測的研究など、AGNアウトフローの統計的性質の理解に向けた議論の参考となる観測データの情報を得た。先行研究およびアーカイブデータの探査から近傍AGNの近赤外線面分光観測のデータ収集を進めて、AGNアウトフローと分子ガスの力学との関係を議論する論文の投稿準備を進めている。また、近傍AGNの近赤外線面分光観測に向けた観測提案を行った。

ID情報
  • 課題番号 : 19K23452